外交軸
国家主義
国際機関は選挙で審判を受けないため、主権と自国民の利益をまず基準に置くべきだと考えます。
この立場は何を主張するのか
国家主義は国際協調を拒む立場ではなく、協調の条件と優先順位についての立場です。国際的な合意はいったん結ぶと国内政治では元に戻しにくく、その決定を下す機関は有権者が交代させられないという点を問題にします。だからこそ、協調するとしても主権を委ねるかたちではなく国家間の合意によるべきであり、自国民に返ってくる利益をまず見るべきだと考えます。また、開放の利益は平均としては増えても、その費用が特定の産業や地域に偏るという点から、その負担を負う人たちの判断は正当だと主張します。
中心的な主張
- 国際機関の決定権者は有権者が交代させられないため、主権を委ねることには厳しい基準が必要です。
- 開放の利益は平均で計算されますが、費用は特定の産業と地域に集中します。
- 食料・エネルギー・重要部品のように危機に直結する領域では、自国内の生産能力を保つ必要があります。
- 政策の第一の基準は、自国民の安全と生活の条件であるべきです。
代表的な政策の方向
- 国際条約の締結と批准についての国内審査の強化
- 戦略産業の保護と、供給網の国内・友好国への再配置
- 移民の規模と要件を国内の条件に照らして管理すること
- 対外援助と軍事介入に国益の基準を厳格に適用すること
よく寄せられる批判
- 保護的な措置は国内の物価を上げ、相手国の対抗措置を招いて全体の厚生を下げるという指摘があります。
- 気候や感染症のように協調なしには解決しない問題で、対応が遅れるという批判があります。
- 「自国民優先」の境界が政治的に広がれば、特定の集団の排除につながりうるという懸念があります。
- 孤立した供給網は安定して見えても費用が高く、技術の進歩が遅くなるという反論があります。
よくある誤解
- 排外主義や人種的な敵意と同じだという誤解があります。主流の議論の焦点は主権と政策決定権の所在であり、2つの論点は区別されます。
- あらゆる国際協調に反対しているという誤解があります。多くは協調そのものより、主権を委ねるかたちの協調を問題にします。
あわせて読みたいページ
片方だけを読むと、軸の半分しか見えません。反対側の立場と、軸そのものの解説もあわせてご覧ください。
国際主義
一国だけでは解決できない問題が増えたため、国際協調に参加することが結局は自国の利益になると考えます。
国際主義
自分の傾向を知りたい方へ
16問(約5分)または40問の詳細版で、4つの軸における自分の位置を確認できます。回答は保存されず、ブラウザの中だけで計算されます。
テストを始める →
このページは特定の立場を支持も否定もしません。それぞれの立場は、その立場を支持する人自身が説明するかたちで記述し、批判もすべての立場に同じ比重で載せています。政治的な立場は、正しいか間違っているかというより、何をより重く見るかの違いであることが少なくありません。